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箱学旧3年フル出演(*´▽`*) 弱虫ペダルツーリングCD vol.2

今日は前回記事の予告通り、弱虫ペダルツーリングCD vol.2 のお話をさせて頂きます
もう1ヶ月以上前のCDの話で。かなり今更なのですが。これはもう~最高の内容でして。
そしてそして!公式で箱学旧3年がここまで揃って出てくる事はもう最後かも…と思うので
やはり、語らねばならんな!と。
私も心に刻みたい内容でしたので、詳しく書かせてもらいます。
言わずもがな、バリっとネタバレになりますので。そこはご注意ください。

ツーリングCDなので、箱学メンバーの他に、“自分”が設定されております。
自分は箱学の一年生。一緒にあの、三年生追い出し走行会に出てたという設定です。

『箱学最後の日』

(泉田の語りで始まります)
この日、ボクら箱根学園のファンライドは、全員が死力を尽くす形で幕をとじた。
でもまだ、思い出を語り尽くすには、時間が足りない。

荒北「あー、終わった終わった。ったく、疲れたぜ」
東堂「あとは学校まで帰るだけか」
新開「三年間、やり切ったな、寿一」
福富「ああ」
荒北「しんみりしやがって」
東堂「思ったより悪いものでもなかったな、追い出される気分というのも」
新開「オレたちが背負ってきたものを、全て後輩が受け継いでくれるって、確信できたからな」
東堂「ワッハッハッハッハッ、泉田もなかなか言うようになったものだ」
荒北「あなた方は軟弱だってか。イイんじゃナァイ、そのくらいの威勢がなきゃ箱学のキャプテンは務まらないからな」
新開「ああ、泉田の成長を見られた、良いファンライドだったよ」
東堂「これで心置きなく…といったところだな」
福富「ああ、そうだな」

荒北「んあ?…そこのおめぇ、一年だな。ずっとついて来てたのかよ」
東堂「ん?一年生くんだと?静かだから気付かなかったよ」

泉田「おおーい、一年、探したよ。息が上がっているけど、平気か?」

新開「おっ、噂をすれば。来たな、泉田」
泉田「はい。ちょっと失礼します」
「おい、一年。苦しくても呼吸をしろ。大事な筋肉に酸素を与えるんだ。さぁ、一緒に。」

すうー、はぁーと深呼吸をしている音

泉田「リズミカルに」

すうー、はぁー

泉田「うん。ここでギアを軽くしよう。言ってごらん。アブアブ!」

ガシャガシャとギアチェンジをする音

泉田「少しは楽になったか。それじゃあ、学校まで頑張れ。それまでは偉大な先輩方と一緒に走れるのだから。」

新開「良い光景だ。さっそく指導か、泉田」
泉田「はい、お疲れ様です。新開さん。」
東堂「泉田!真波は一緒ではないのか?」
泉田「真波はもう一本登ってくると。次に勝負する時は、絶対に東堂さんに勝たなきゃなんでって、楽しそうに笑っていました」
東堂「ふっ、そうか、あいつらしいよ。それにしても、後輩の成長には驚かされる。一年生の君も!なかなか良い走りだったよ」
荒北「んあ?まだまだだろ。もっと死ぬ気で練習しろよ、一年!」
新開「まあまあ、一年が怖がってるぞ、靖友」
東堂「一年生の君、恐れることはないぞ!もうこの男は卒業していくのだから!ワハッハッハッハッ」
荒北「おめーもだろうが!東堂!」
新開「もう最後だし、寿一からも何か言ってやれよ」
福富「一年、よくついて来た。これからも王者箱根学園自転車競技部の一員として、恥ずかしくない走りを目指せ」
荒北「ったく、最後までかてぇな、福ちゃんは」
福富「それから泉田、お前はインターハイを通じて、俺の想像を超えて成長した。お前も、お前の筋肉も」
泉田「福富さん…光栄です!ボクの筋肉まで気遣って頂けるなんて」
福富「そこの一年、これからも泉田の背中を追いかけろ。オレ達の全てを託してある」
新開「熱いね、寿一は」
泉田「そうだ、この際だから、卒業を迎えられる先輩方に一年から聞いておきたい事はないか?」

東堂「…ん?どうした一年生くん。遠慮せずに何でも聞くがいい。天に二物ならぬ三物を与えられた、登れるうえにトークもきれる美形。人呼んで、スリーピングビューティーこと、東堂尽八から直々にアドバイスを受けられる最後のチャンスだぞ。ワハッハッハッハッ。」
荒北「うっせーぞ、このカチューシャ!おめぇに聞きたいことなんざねぇだろ!」
東堂「なにー!あるだろ、ちょっとくらい!」
荒北「ねぇよ微塵も!」
東堂「あ~るぅ~!!」
新開「まあまあ、一年が困ってるぞ、お二人さん。質問を聞こうじゃないか」

東堂「ふっ、恥ずかしがる事ならないぞ、女子の事なら俺に聞け!モテる秘訣を教えてやろう。…あっ、それともアレか。オシャレの秘訣の方が知りたいか?」
荒北「おい一年!こいつに何も聞くんじゃねぇぞ。話なげぇから。」

泉田「あ、あの、一年が聞きたいのは、どうしたら早くなれるのかと…」
新開「ふっ、誰しも同じだな、聞きたい事は」
東堂「ふっ、その答えは簡単だ。最強のライバルを見つける事に尽きる」
福富「ライバルか、総北は最強というに相応しい相手だった。俺には金城」
東堂「俺には巻島というライバルがいる。インターハイで決着をつけると約束してから、特に練習に熱が入ったよ。今も目を閉じると、いつも巻ちゃんがこの俺に追いついてくる気がする。あの並んで走る緊張感と高揚感。何にも代え難い」
新開「良かったな、インハイで約束が果たせて」
東堂「ああ、思い出にするのが惜しいくらいだよ。降り注ぐ日差し、そよぐ風。箱根の山と、ファンの女子達全てが、このオレを祝福していたからなぁ!ワハッハッハッハッ」
荒北「おい、一年がひいてんぞ」
泉田「そう言えば、東堂さんは毎日巻島さんに電話していたって話ですが」
東堂「大切な人なのだから当たり前だ。相手のコンディションを気遣い、確認し、寄り添いあってこそ、初めて最高の勝負が…」
荒北「あー!ヤダヤダ!長話にゃうんざりだ。聞かされる後輩が哀れだぜ」
新開「どうだい、一年。もう残り僅かな距離だが、オレ達と最後に、もう一勝負してみるか?」
泉田「新開さん?」
福富「ふっ、悪くない提案だ」
荒北「かー、終わったばっかしでまたこれか。はっ!走りで語るってのは嫌いじゃねぇ。けどよぉ、やるからには本気で行くぜぇ!」
東堂「うむ、負けられんな」
新開「一年、箱根の直線に鬼が出るって噂、知ってるかい?そして、その鬼を抜かさない限り、おまえが切り開くべきゴールは見えてこないんだ」

“バキューン”という音

泉田「新開さんのバキュンポーズ、必ずしとめるって合図だ!」
新開「そーら!」
福富「行くぞ!」
泉田「は、早い!離されるなよ、一年!」
東堂「そーだ、ついて来い。足を動かせ」
荒北「一年よぉ。インターハイはこんなもんじゃねぇぞ。だがよ…出なきゃわかんねぇぞ、マジで…」
福富「荒北…」
新開「おセンチだね、靖友。食うか?」
荒北「いらねぇよ、バァカ!」
東堂「ワッハッハッハッ、楽しいな。苦しいのに楽しい!まるで、あの三日間のようだ!」
新開「うん、それはこの三年間も同じだったよ」
福富「確かに」
荒北「ああ、そりゃ言えてんな」
福富「がむしゃらに、人の何倍も練習して、レギュラーを勝ち取り、自分の理想とするチームを作り上げた。ゴールを目指し続けた三年間。それが今、終わろうとしている」
新開「全力だったな、寿一」
福富「ああ」
東堂「思い残すことはない。俺の言うべきことはファンライドで真波に伝え、一年生ともこうして並んで走れたのだから」
荒北「くせぇんだよ、東堂は」
福富「靖友、お前はよくしゃべるけれど口下手だ。だが、お前は確かに刻みつけた」
荒北「ハァ?オレがなにを?」
泉田「確かに教わりました。がむしゃらに走ること。純粋な気持ち。荒北さんの走りから学びました。お前もそうだろ、一年」

荒北「あっ…ああ…。…一年!走ってる最中にペコペコすんじゃねぇよ、バァカ!…まぁ、ちっとはやるんじゃナァイ?」
新開「照れてるのか、靖友。食うか?」
荒北「だからくわねぇ、つーの。お前はいつもそれだな。何本持ち歩いてんだ。燃費悪すぎだろ」
新開「ふっ、ハハハハ」
泉田「新開さんにも」
新開「ん?」
泉田「たくさんの事を教わりました。新開さんは、強く、早く、美しく、いつもボクを導いてくれた。ボクは、あなたのあの一言で変われたんです」
新開「あの一言?」
泉田「自分を出しきれ。ボクはあなたと走れて誇らしく、光栄でした」
新開「泉田…」
東堂「おおう!これは気持ちに応えねばならんなぁ。どうするのだ?新開?」
新開「そうだなぁ。よし、泉田!」
泉田「はい!」
新開「一年!」

新開「食うか!」
泉田「いただきます!」
荒北「だからそれ、食うのかよ!」
東堂「ぬあ、もう校門が見える。ラストゴールは、この山神がもらった!」
福富「そうはさせんぞ、東堂。俺は強い!ぬおおお!」
泉田「行くぞ、一年!飛びこむんだ!」

全員「あああああ!!」

勝負は終わり、カラスの鳴き声が響きます。

泉田「大丈夫だったか、一年。キツかったろ?飲め」
泉田から投げられたドリンクをキャッチすると、足音が近づいてきます。

新開「泉田、一年、お疲れ。今日は本当に楽しかった」
泉田「ありがとうございます!!」
福富「しかし、油断も慢心もするな。総北の後輩達も、あの三年生を超えて、再び箱学の前に立ちはだかってくるのだからな」
泉田「はい!とり返します、必ず。王者の称号を。箱学に!」

東堂「うむ。その言葉が聞けてなによりだ」
荒北「あばよ、後輩ども。楽しませてもらったぜ」
福富「俺たちは、最高のチームだった。あり…」
泉田「まだです!箱根学園自転車競技部、整列!」

ザザザっと皆が並ぶ音

東堂「何だ!?」
荒北「お礼参りってやつか!気をつけろ、福ちゃん。ボッコボコにされんぞ」
福富「何!?」
泉田「全員、構え!」「発射!!」

(クラッカーの音)パンパンパンパン

泉田「三年間、本当に、お疲れ様でした!」
箱学部員全員「ありがとうございました!」

荒北「なんじゃこりや」
東堂「やってくれる…」

泉田(涙を堪えつつ)「今まで…、ほ、本当に…あ、ありがとうございました!」
新開「泉田…」
泉田「こ、この後お別れ会ですから。帰り道で聞かせてくださったような話…いっぱい聞かせてください」
福富「お別れ会…そう言えば、そんなものがあったな」
新開「すっかり忘れていたよ」
荒北「おーし、おめぇら!卒業生代表として、福ちゃんが隠し芸披露してやっから。楽しみにしてろよ」
福富「なっ!荒北!」
泉田「本当ですか!なら、ステージと照明を用意します!」
福富「し、しなくていい」
泉田「え、そうですか」
荒北「ハッハッハッハッ、まぁ、イイじゃねぇの、福ちゃん。最後だし」

新開「一年、オレ達のわがままに付き合わせて悪かったな。楽しかったよ。オメさんも楽しめたかい?」

福富「お前は見所がある。その根性があれば、泉田達を支えていけるだろう。期待している」
東堂「良いライバルが見つかる事を、陰ながら祈っているよ」
荒北「最後の勝負。おめぇはなんか身になったか?…あ?まあ、良いんだよ、別に答えなくたって。その面見れば分かるからよ」
新開「良い顔してるよ、一年。頑張れよ」

荒北「かはー、それにしても!福ちゃんの隠し芸楽しみ~!」
福富「ぬぅ!?」
東堂「ずーっと思っていた事だが、お前達二人、なかなかに仲良しだな」
荒北「はぁ!?」
新開「大学で寿一と離れたら、寂しいんじゃないか?靖友」
東堂「毎日電話するんじゃないか?」
荒北「するか!バァカ!一緒にすんな」
福富「電話は、報告する事が無ければしない。だが、これは今、直接伝えておこう。荒北」
荒北「なんだよ、改まって」
福富「新開、東堂。…ありがとう。三年間、一緒に走れて楽しかった」
荒北「はっ」
東堂「ああ」
新開「ん」

泉田「一年、なんだか嬉しそうだな、何を思っている。あぁ、寂しいが清々しい。体は疲れきっているのに。不思議と心地良いな。…いいか、一年。お互い今日の事は忘れず、これからもこの箱根学園で、ともに走って強くなっていこう。約束だ」

以上でツーリングCD『箱学最後の日』はおしまいです。

……めちゃくちゃ満たされました(ノД`)
アニメ、新世代も大好きですが、ずっと、旧3年生不足の日々でしたから。
この特典CDでぐわっと充電出来た。そんな気分になりました。

ツーリングCDじゃなくてドラマCDでよくない?と思っていた私ですが、今回ばかりは終始ニヤニヤでした( ´艸`)
泉田のアブアブに合わせてギアチェンジとか、マジで夢のようですよやってみたい
こんな素晴らしい会話が聞けるなんて。どんなに辛くても全力でついていき、最後まで旧3年生の会話を聞いていたいです(´▽`)

でも本当に、特典CDと言えども、こうして箱学旧3年が集うのは最後になりそうですよね……
今回は最後に相応しい、色んな要素が詰まっていたと思います。

先ずはやっぱり東堂の東堂のライバル論
自分がCD内で箱学1年生になって、東堂先輩から巻ちゃんの話を聞けるなんて、本当に幸せ過ぎますよ(*´▽`*)

東堂、ちゃんと後輩(自分)の前では“巻島”って呼んでいたんですがね。話してるとつい“巻ちゃん”に戻っているとことか、マジ愛おしいです(ノД`)
毎日電話していた点につっこまれても、“大切な人”で“気遣い、確認し、寄り添いあう”って。
あれ?それもうライバルじゃなくて恋人で良くない?って言葉を並べてくれる安定の山神。
ほんと大好き(≧Д≦)
東堂こそ、私の中のライバルの定義を壊してくれた人だと再確認です
巻ちゃん渡英で一時だけ音信不通になることもあったかもしれないけれど!
東堂と巻ちゃんなら大丈夫
お互いが未来永劫、唯一無二の存在ですからね!
結婚式は後輩(自分)も呼んでくださいって言いたかったです。
荒北が長話って言ってたノロケ話、私はもっと聞いていたかったなぁ( ´艸`)笑

巻ちゃんが出演していなくても、東巻で満たされる今回のツーリングCD。
福ちゃんの言動にも感動していました!
アブの筋肉にまで言及してあげているところとか、後輩をちゃんと見てるなぁ、さすが福ちゃん!って思いました。
荒北の事も、“口下手だけど刻みつけた”って言ってあげてて。嬉しかったです(ノД`)
新開提案の“もう一勝負”の決着、どうなったのかは明かされませんが、最後、主将VS副主将 みたいな会話になっていたのもテンションあがりました
福ちゃんと東堂。わりと夢のカードですよね

箱学旧3年生……本当に偉大でした(>_<)
ツーリングCDで一緒に走れて、というか会話が聞けて。本当に本当に嬉しかったりです(ノД`)

やっぱり私は旧3年好きです大好きです
ツーリングCD vol.2、そんな大好きという幸せな気持ちを再確認できる、素晴らしいCDでした

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